【受診記録】2021年2月8日 退院後2週間目診察
退院後2週間目診察へ行ってきました。
術創の状態観察をしていただく診察だったのですが、最も緊張したのが『病理診断結果報告』だったりします。
と、いうのも、子宮体癌については、CT検査やMRI検査などでは正確な癌のステージや進行度を判断することができないのです。
そのため、手術で摘出した臓器を病理診断に出して正確な状態を確認することになります。
入院が伸びていれば、入院期間中にお話を聞くことができたのですが、予定より早い退院となったために、病理診断結果が退院までに間に合わなかったので、今回の診察で報告を受けることになりました。
もらった説明記録紙には以下の文言が書かれていました。
Endometrioid carcinoma,G1
pT1a pN0 cM0,ly(-),v(-),FIGO stage IA
Endometrioid carcinoma=子宮内膜癌
"p"="pathological"の略(病理学的=患者さんから採取された臓器や組織から顕微鏡標本を作製し、病気を検査、診断すること)
"c"="clinical"の略(臨床的=病床に臨んで診療すること。患者に接して診察・治療を行うこと)
T="tumor" 腫瘍(固まり)のこと。T0の腫瘍なし(固まりを作っていない)レベルから、がんの大きさと浸潤(=がん細胞が周辺の細胞にしみこむように広がっていく)の程度によりT1~T4に分けられる。
N="lymph nodes" つまりリンパ節で、N0のリンパ節転移なしから、リンパ節転移の程度によりN1~N4に分ける。数が増すほど遠いリンパ節に転移していることを示す。 正確には各臓器別に分類。
M="metastasis"つまり遠隔転移で、M0の遠隔転移なしとM1は遠隔転移ありの2種類。このパラメーターはM2以降の数や臓器別の分類はない。
(参照:TNM分類の意味 臓器ごとにがんの進行度を示す合理的な分類法 | がんサポート 株式会社QLife (gansupport.jp)
)
日本語の説明では以下の通りに記載されています。
体部筋層内の腺筋症に沿って進展している像が目立ちますが、真の筋層浸潤は体部筋層の1/2を超えません。また、腫瘍の外向性増殖部分が頸部に垂れ下がっており、組織学的に頸部領域に接していますが明らかな頸部間質浸潤増は指摘できずpT1a相当の初見です。脈管浸潤像は明らかではなく郭清リンパ節に転移初見は見られません。
私の子宮体癌はステージIA期、グレード1ということになり、初期の子宮体癌・・・先生曰く、「もっともおとなしい部類」のものであるとの説明でした。
再発リスクも低く、術後追加治療(=抗がん剤治療など)は不要とのことで、経過観察で診ていくこととなりました。
手術前に2期想定といわれていたのは、子宮頸部へ癌とみられる腫瘍が垂れ下がっていたことと、腺筋症(=子宮内膜症や子宮筋腫のように良性の腫瘍の病気です)がひどくそちらの状態がMRIやCTの画像でみる限り体部筋層への浸潤をしている癌の可能性を見ていたためだそうです。
ひとまずは、聞かされていた状態よりも癌の進行が少なかったようでホッとしました。
ここから先は、リンパ浮腫に気を付けつつしっかりと体調管理をして生活をしていかねばなりません。
術創の痛みも引いてきているので、来週2月15日以降で職場復帰可能の診断書もいただきましたので、さくっと会社へ連絡して復帰に向けてのシフト調整をしていただくお願いもしました。
残りの休み期間でしっかり体調を整えていきたいと思います。
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