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2021年2月

2021年2月 9日 (火)

【受診記録】2021年2月8日 退院後2週間目診察

退院後2週間目診察へ行ってきました。

術創の状態観察をしていただく診察だったのですが、最も緊張したのが『病理診断結果報告』だったりします。

と、いうのも、子宮体癌については、CT検査やMRI検査などでは正確な癌のステージや進行度を判断することができないのです。
そのため、手術で摘出した臓器を病理診断に出して正確な状態を確認することになります。

入院が伸びていれば、入院期間中にお話を聞くことができたのですが、予定より早い退院となったために、病理診断結果が退院までに間に合わなかったので、今回の診察で報告を受けることになりました。

もらった説明記録紙には以下の文言が書かれていました。

Endometrioid carcinoma,G1
pT1a pN0 cM0,ly(-),v(-),FIGO stage IA

Endometrioid carcinoma=子宮内膜癌

"p"="pathological"の略(病理学的=患者さんから採取された臓器や組織から顕微鏡標本を作製し、病気を検査、診断すること)
"c"="clinical"の略(臨床的=病床に臨んで診療すること。患者に接して診察・治療を行うこと)

T="tumor" 腫瘍(固まり)のこと。T0の腫瘍なし(固まりを作っていない)レベルから、がんの大きさと浸潤(=がん細胞が周辺の細胞にしみこむように広がっていく)の程度によりT1~T4に分けられる。
N="lymph nodes" つまりリンパ節で、N0のリンパ節転移なしから、リンパ節転移の程度によりN1~N4に分ける。数が増すほど遠いリンパ節に転移していることを示す。 正確には各臓器別に分類
M="metastasis"つまり遠隔転移で、M0の遠隔転移なしとM1は遠隔転移ありの2種類。このパラメーターはM2以降の数や臓器別の分類はない。
(参照:TNM分類の意味 臓器ごとにがんの進行度を示す合理的な分類法 | がんサポート 株式会社QLife (gansupport.jp)
)

日本語の説明では以下の通りに記載されています。

体部筋層内の腺筋症に沿って進展している像が目立ちますが、真の筋層浸潤は体部筋層の1/2を超えません。また、腫瘍の外向性増殖部分が頸部に垂れ下がっており、組織学的に頸部領域に接していますが明らかな頸部間質浸潤増は指摘できずpT1a相当の初見です。脈管浸潤像は明らかではなく郭清リンパ節に転移初見は見られません。

私の子宮体癌はステージIA期、グレード1ということになり、初期の子宮体癌・・・先生曰く、「もっともおとなしい部類」のものであるとの説明でした。

再発リスクも低く、術後追加治療(=抗がん剤治療など)は不要とのことで、経過観察で診ていくこととなりました。

手術前に2期想定といわれていたのは、子宮頸部へ癌とみられる腫瘍が垂れ下がっていたことと、腺筋症(=子宮内膜症や子宮筋腫のように良性の腫瘍の病気です)がひどくそちらの状態がMRIやCTの画像でみる限り体部筋層への浸潤をしている癌の可能性を見ていたためだそうです。

ひとまずは、聞かされていた状態よりも癌の進行が少なかったようでホッとしました。
ここから先は、リンパ浮腫に気を付けつつしっかりと体調管理をして生活をしていかねばなりません。

術創の痛みも引いてきているので、来週2月15日以降で職場復帰可能の診断書もいただきましたので、さくっと会社へ連絡して復帰に向けてのシフト調整をしていただくお願いもしました。

残りの休み期間でしっかり体調を整えていきたいと思います。

2021年2月 5日 (金)

【受診記録】2021年1月15日 手術当日

朝、起床時間は6時だったんですけど、仕事の癖で5時ごろに目が覚める。
寝る前に飲んだ下剤も効いてきていたので、トイレ行ったり、腸の洗浄のために浣腸を受けてトイレに駆け込んで出せるもの全部出したり、血圧測定されたり。起床時間を過ぎてから、看護師さんも交えてのてんやわんや。

飲水は7時までといわれていたので、時間までちみちみとのどを潤しておく。
手術は8時50分からなので、8時くらいまでに手術着に着替えて、必要なもの(腹帯とかうがい受けとかナプキンとか)をサイドテーブルへ置いておく。そのあと、迎えに来た看護師さんに準備物や着替えの状態に問題がないことを確認してもらい、手術室まで歩いて向かう。

受ける手術についての確認をしている間に、手術室の物々しさとかから、やっぱり不安とか怖さからめそめそしてしまう💧。
前日から当日にかけても看護師さんやお医者さんから『麻酔してるし、寝てる間に終わっちゃうからね』とは言われていたけど、怖いものは怖いんだよ。

説明が終わって、眼鏡を預けて手術台に横になると麻酔の管とか胸のモニター線とかを複数人で両側からつけられていきました。
研修の看護師さんが手を取ってさすってくれていた。
麻酔医の先生が「眠くなる薬が入るよ。深呼吸していてね」といわれていたのは覚えている。

そのあと気が付いたのは、「無事に終わりましたよ。お疲れ様。病室に戻るね」という声でした。
あとは、傷の痛みで呻いてうとうとして、また傷の痛みで呻いてうとうとしてを繰り返していました。
その間にも1時間~2時間おきくらいかな、という感覚で体温と血圧の測定に看護師さんが来てたかなぁ。

床ずれ防止のために「体の向きをかえよっか」と看護師さんに言われて、動くけど「(痛くて)むーーーーりーーーー!!」って何度叫びたくなったか。(頑張って動いた私、偉い<こら)

夜中かな。ナースコール2回。
背中が痛くて、体の向きを変えたいという訴えと、痛み止めの追加をお願いした。
追加してもらった痛み止めはボタンを押すタイプのもの。
20分に1回押せるっていうやつだったんだけど、追加してもらってからしばらくして1回押した後、朝方に1回押したかな。

途中、飲水はだめだけど、うがいしたいとかあったらしていいからね。と水とうがい受けを用意してもらったけど、結局使わなかった。
ちょっと遠いところに置かれてて動くのが痛くて無理だったというのもあったけど。

ここからは、あとで聞いた話。

手術時間は8時50分スタートで、部屋に戻ってきたのは15時ごろだったように思う。
家に入った連絡では予定通りの手術時間だったみたい。
手術中の出血は予想していたより少なかったようで、輸血の対応もなく、また血糖が上がることもなかったので、手術中に糖尿対応をすることもなかったといわれた。
術中迅速診で、リンパ転移は確認できなかったため、予定していた通り骨盤内リンパ節の切除のみで済んだということでした。
同室に入院していたお隣のベッドの方からは、時々「痛い・・・」と呻いている声が聞こえたけど、大丈夫でした?と心配されてました。

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